東京大学出版会と京セラコミュニケーションシステム株式会社は、21世紀型スキルを鍛える新たな学びのひとつとして、次世代教育プラットフォームを活用した「リベラルアーツ」教育の有用性を検証するための実証実験を開始したと発表。
リベラルアーツとは、経営学・心理学・社会学・哲学・教育学など多様な学術分野からアプローチし、広い視野で物事を考え、多面的・多角的思考などを身につける教養のこと。
世界的にグローバル化が進む現代で、より良い“ものづくり”を実現するためには、既存の枠組みを超えて新たな付加価値を生み出せる、“教養”豊かな国際人材が求められている。このような人材を育成には、21世紀型スキル(情報創造力、批判的思考力、問題解決力、コミュニケーション力、プロジェクト力、情報通信技術“ICT”の活用力)を鍛える必要があると考えられている。
今回の実証実験では、東京大学出版会が、リベラルアーツ教育のための教材開発・編集・制作とそれに関連する著作権処理などを、また、京セラコミュニケーションシステムが、リベラルアーツを通じ、知識を得て・考え・発信する学習の仕組みと学習成果を可視化する評価・分析機能を搭載したオンライン型の次世代教育プラットフォームの開発をそれぞれ担当する。
従来のオンライン教材にはない、受講者交流やオンラインでのディスカッション機能を付け、考え・発信する力を育み、身に付けた力を分析・評価できる仕組みを実証実験を通じて検証し、新たな人材育成サービスの開発を目指していく。