「東京大学大学総合教育研究センター」とソフトバンクグループの「サイバー大学※」は、高等教育におけるeラーニング活用手法に関する共同研究契約を締結。1年間、システム開発や組織づくり、コンテンツ提供の手法と運用体制に関する調査、研究を行っていく。
現在、「OCW※」や「MOOC※」など、世界規模での高等教育のICT活用と社会的貢献に期待が集まっているが、教育現場の教育コンテンツの制作やその活用では、教員のITリテラシーの向上やスタッフの育成といった組織づくりが課題となっている。
共同研究では、サイバー大学が運用するモバイル学習アプリや授業コンテンツ制作ツールを用い、東京大学の授業からeラーニングコンテンツを作製し、幅広く社会に発信する仕組みづくりを行う。また、東京大学の他大学との連携力を活かし、制作したコンテンツを大学間で共同運用できる環境構築についても調査、研究を行う予定。
今回の共同研究を通じて、将来的に多くの大学がeラーニングを導入し、大学間で教育リソースを共有することで、多様な学習機会の創出につながっていくことが期待されている。
※サイバー大学は、ソフトバンクグループ株式会社が設立したすべての授業をインターネットで行う大学
※OCWは、大学の講義とその関連情報のインターネットでの無償公開活動。東京大学では「UTokyo OCW」にて講義および関連資料を無償で公開中。
※MOOCは、世界トップクラスの大学・機関などが行う無償の大規模公開オンライン講座。東大は日本初の試みとして、2013年9月より開始。2016年2月現在で全7コースを提供。登録者数は世界180か国以上累計25万人。