レッドブルは、全世界の大学生を対象に、学生生活、更には世界を変えるアイデアの実現と次世代イノベーター育成を目指すプログラム「Red Bull Basement(レッドブル・ベースメント)」をオンラインで開催。日本代表として参加した東京大学の須田隆太郎さんと慶應義塾大学の袴谷優介さんによる音から発電するプロジェクト「hummingbird」は予選を通過し、上位10位に選ばれた。
レッドブル・ベースメントは将来のイノベーターを育成し、世の中を前進させる事を目的としたプロジェクト。2018年から始まり、3回目となった2020年は規模を拡大して38ヶ国の大学生を対象に参加者を募集し、3,800件以上(日本からは224件)のアイデアが寄せられた。2020年12月10~13日「Red Bull Basement Global Workshop」がバーチャル上で開催され、予選を通過した38ヶ国の代表がそれぞれのアイデアを発表した。
その結果、最優秀賞をイギリス・ロンドンのブルネル大学のParamveer BhachuさんとJoanna Powerさんによる節水型洗濯機「Lava Aqua X」が受賞。シャワーの排水を再利用して水資源だけでなく時間とコストも節約出来るアイデアが評価された。優秀賞には、パキスタン代表の群知能を活用したフィールドリサーチのワンストップソリューション「UniThink」とスロバキア代表の手を動かすだけでエネルギーを生成するデバイス充電器「Charging Revolution」が選ばれた。
上位10位に選ばれた須田さんと袴谷さんのプロジェクトは、空気中の音波を集めて電気に変換する技術を応用した音力発電デバイス「hummingbird」。二人は本番に向け、クラウドファンディングプラットフォーム等を運営する株式会社マクアケのクリエイティブディレクター北原成憲氏らの協力を得ながら、プレゼンテーションを準備した。
Red Bull Basement参加について、須田さんは「自分の生き方について考え直すことができました。特に(日本代表の)メンター北原さんの考え方『テクノロジーを理解して、それをどう世の中に生かすかという橋渡しをできる人』にインスパイアされ、ロールモデルとなりました。ここで人生哲学を学び、実感することができました。今後は理論的に音力発電でスマホの充電ができる根拠を造り、技術的に実現可能なデバイスを作りあげたいと思います」とコメントした。