放送大学は、2018年9月末に地上系放送(TV・FM)による放送授業を終了、授業番組の放送をBSに完全移行することを明らかにした。近年、一般家庭内においてもBS放送受信機が普及、さらに放送授業番組のインターネット配信の利用状況等を考慮した結果決定された。

 放送大学は、テレビやインターネットで放送授業を受ける「開かれた大学」。いつでもどこでも自分のペースで学習できるのが魅力で、これまで130万人以上が学習し、現在は全国に8万人以上の受講者がいる。目的に応じて科目や在籍期間を選択でき、300科目を超える多彩な放送授業がある。大卒資格の学位取得をはじめ、博士号の取得も可能だ。

 テレビによる授業は、BSデジタル放送やケーブルテレビのほかに地上放送で放映されていたが、地上系放送による授業は終了となり、BS放送へ完全移行する。全国放送の実現により、関東地方ではBS放送と地上系放送の放送波を重複利用している状況で、さらに現在の地上系放送局免許の有効期間が2018年10月末である。そのため1学期末である2018年9月末をもって終了することになった。今後は、BS放送やケーブルテレビで放送授業が続行される。また、オンライン授業等による学びの環境が一層充実する予定だという。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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