東京大学は、理系分野の女子学生活躍推進を目指したプログラムで、国際的な製薬ヘルスケア企業・米ジョンソン・エンド・ジョンソンと連携契約を結んだ。

 ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループによると、このプログラムは東京大学の理系学部に所属する女子学生を対象に新設される賞の「リケジョ・イニシアティブ」と、女子中高生を対象に理系分野への進路選択を支援する「女子中高生アウトリーチ」の2つで構成される。

 リケジョ・イニシアティブでは、理学、医学など理系5学部から選抜された女子学生に対し、ジョンソン・エンド・ジョンソンが海外研修旅行の際に女性トップリーダーとの交流や、最先端研究施設を視察する機会を提供する。女子中高生アウトリーチでは、東京大学とジョンソン・エンド・ジョンソンが連携して理系学部の魅力や卒業後のキャリア選択、やりがいについて情報を発信、女子中高生の理系進学を支援する。

 今回の連携は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが世界中の理系分野でのダイバーシティ推進と、女性リーダーの能力開発加速のために進めているプログラムの一環。東京大学以外の世界の学術機関と連携し、理系を専攻する女性や女性研究者の活躍を支援している。

 東京大学の新井洋由薬学部長は「日本の女子中学生にこのプログラムを通じ、理系学部への進学や学問の追究にさらに興味を持ってほしい」、ジョンソン・エンド・ジョンソンのアレックス・ゴースキー会長は「女性が理系分野で活躍できる潜在能力を持つことをより多くの女性に理解してもらいたい」と話している。

大学ジャーナルオンライン編集部

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