内閣府は二度目となる2016年度「Brain Healthcare チャレンジ」の募集を開始した。非医療分野の製品やサービスに関する革新的なアイデアを募り、実証トライアルを通じて提案内容が脳の健康に与える影響を科学的に評価する。内閣府 総合科学技術・イノベーション会議の革新的研究開発推進プログラム「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」による活動。
開催の目的は、脳の健康を促進するような新製品の発掘や個人の脳の健康状態に適したサービスの可能性を探るもので、例えばダイエットのための運動が脳の認知機能を向上させる、睡眠環境に配慮した住宅リフォームが社会性をアップさせる等、脳の健康という観点から製品やサービスの価値の再定義が行われることを狙う。
有望なアイデアは理化学研究所、京都大学、東京大学、東京工業大学等の研究機関の協力を得て約1カ月の実証トライアルを実施。MRI撮像による脳情報の取得及び解析を行い、活動前後の脳の状態の変化を本プログラム独自の脳の健康指標によって評価し、脳の健康に与える影響を検証するという。
募集期間は2016年7月19日~8月18日。その後有識者による書類審査を行い、入選アイデアは9月中旬にホームページ等にて公表される。そのうち一部は実証トライアルに進み、2017年2月23日の公開シンポジウムにて結果を発表する。