大阪大学はオーストリアのウイーン大学、イタリアのローマ大学、電子顕微鏡の補正装置を製造するドイツのCEOS社との共同プロジェクトで世界最先端となる電子顕微鏡の開発に着手した。

 大阪大学によると、共同プロジェクトは欧州研究会議の支援を受け、6年間で1,400万ユーロ(約18億円)を投入する。大阪大学からは産業科学研究所の末永和知教授らの研究グループが参加する。

 原子スケールの空間分解能と1メガ電子ボルトという世界最高のエネルギー分解能で物質のさまざまな物性を測定できる電子顕微鏡の開発を目指している。
エネルギー・デバイス応用を目的としたナノスケールデバイスの光学・振動・輸送特性を正確に測定することによって、超伝導などの量子遷移メカニズムなど基礎科学的な側面から、広く使われている Li イオンバッテリー電極改善など応用面まで幅広く貢献できる他に例のない電子顕微鏡装置として期待されている。

参考:【大阪大学】世界最先端電子顕微鏡の開発に着手 ウイーン大、ローマ大などとの大型国際共同研究が 5 月 1 日からスタート(PDF)

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