株式会社リクルート住まいカンパニーは、2015年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査(首都圏版)を行い、その結果を公表した。学生の平均家賃は5万9,329円。物件探しから契約までの期間は、半数以上が「10日未満」と短期間で決めていることがわかった。
調査は、2015年度に賃貸物件を契約した人の行動実態を把握することを目的に行われ、調査地域は東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県の1都3県。調査対象は、「賃貸」住宅への入居時期が2015年4月1日~2016年3月31日の男女個人で、世帯構成は、1人暮らし、学生、社会人、同居人数2人、ファミリー。有効回答数は男女636サンプルだった。
調査によると、部屋探しに利用した情報源としてもっとも多かったのは、「不動産が運営するサイトなどインターネットからの情報」で、全体の51.4%、学生は50.1%が利用していた。学生の物件探しから契約までの期間は、「1日」が24.9%と最も多く、ついで「10日未満」18.2%、「5日未満」が10.7 %で、半数以上が10日未満の短期間で決めていることがわかった。
不動産会社店舗への訪問数は、全体では「1店舗」と回答した人が46.5%と最も多く、学生でみると「2店舗」47%、「1店舗」30.6%、「0店舗=訪問していない」12.0%と続く。家賃の全体の平均は過去3年で最も高い「8万3,787円」。学生の平均家賃は「5万9,329円」。学生の家賃で最も多かったのは「5~7万円未満」の46.8%、ついで、「5万円未満」29.7%、「7~10万円未満」23.5%だった。通勤・通学時間は平均35.3分で、学生の通学時間の平均は20.0分で全体に比べ短かった。
また、家賃が上がっても欲しい設備には、1位が「エアコン付き」73.1%、「追い炊き機能付きの風呂」68.7%、「ディンプルキーなどのピッキング対策のカギ」66.5%、「TVモニター付インターフォン」65.7%の順となった。