天理大学と天理医療大学は2023年度の統合を目指し、天理医療大学が天理大に医療学部を譲渡する形で統合する方針を明らかにした。学校法人天理大学と天理よろづ相談所学園が締結した法人合併基本合意書に基づいて決めたもので、2021年度中に文部科学省へ申請したい意向。

 天理大学によると、両校はともに天理教という同じ宗教基盤を持ち、奈良県天理市にキャンパスを置く。天理大学は文学部、人間学部、国際学部、体育学部の4学部があり、天理医療大学は看護師や臨床検査技師を育成する医療学部の単科大学。学部譲渡による統合で、天理大学は5学部制、定員3,480人になる。統合後は過疎地医療への貢献やスポーツ医学の強化に力を入れる。

 天理大学側には医療学部が加わることで医療を軸にした行政との連携や国際プログラムに医療の視点を加えた新しい試みの実施などのメリットがある。天理医療大学側には単科大学でできなかった教養教育や課題活動の充実が図れるようになる。

 関西は18歳人口の減少が進む中、大阪市への人口一極集中が続き、地方大学の志願者減少が深刻化している。こうした苦境を乗り越えるため、両校の統合が計画され、3月に両校を運営する2法人が合併基本合意書に調印していた。文科省とは認可申請に向けて協議に入っており、2021年度中に申請を出したい考え。

参考:【天理大学】天理医療大学との合併に関する記者説明会を実施

天理大学

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天理大学は、1925年の創立以来、国際社会に開かれた大学として発展。人文学部、国際学部、体育学部、医療学部および大学院宗教文化研究科、臨床人間学研究科、体育学研究科を擁し、恵まれた宗教的環境のもと、「他者への献身」という天理精神の涵養につとめ、徹底した少人数教[…]

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