文部科学省は2022年度大学入試の実施要項をまとめた。大学入学共通テストは1月15、16の両日実施され、新型コロナウイルス感染拡大による学習の遅れに配慮して設定された第2日程を廃止する。

 文科省によると、追試験は本試験から2週間後の1月29、30の両日とする。感染者が一定期間隔離される可能性があることに配慮したもので、全国高校長協会が47都道府県すべてに会場を設けるよう要望している点について、新型コロナの感染状況などを見ながら引き続き検討を進める。

 各大学が入試で課す教科や実施方法は公表後、大災害など特別な事情がない限り、変更しないよう求める。オンライン面接で通信不具合などから続行困難となった場合、予備日での再開や時間繰り下げなど受験生救済に努めることを大学側に要請する。

 文科省は実施要項と同時に新型コロナに対応した試験実施のガイドラインもまとめた。その中では、ワクチン接種に抵抗感を持つ受験生に配慮し、ワクチン接種を受験の条件としないよう求めている。

 実施要項と新型コロナに対応した試験実施のガイドラインは伯井美徳文科省高等教育局長名の文書で都道府県、政令指定都市教育委員会、都道府県知事、国公私立大学長、大学入試センター理事長らに通知された。

参考:【文部科学省】令和4年度大学入学者選抜について

大学ジャーナルオンライン編集部

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