2025年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会(文部科学省、科学技術振興機構主催)が神戸市中央区の神戸国際展示場で開かれ、文部科学大臣表彰に奈良女子大学附属中等教育学校(奈良県奈良市)、科学技術振興機構理事長賞に学校法人池田学園 池田中学・高等学校(鹿児島県鹿児島市)が選ばれた。

 文科省によると、発表会はSSH指定校の生徒が日ごろの研究成果を発表する場所で、指定校と過去に指定を受けたことがある高校の生徒がポスター形式で研究成果を発表、審査で12校を選出した。このあと、12校の生徒の全体発表を審査して入賞校を選んだ。

 文科大臣表彰を受けた奈良女子大学付属中等教育学校は「奈良県生駒市におけるツバメの給餌行動の観察と給餌内容の解析」と題して研究発表し、小学校時代から8年間かけたツバメの観察結果やヒナの糞に含まれる昆虫のDNA解析などについて説明した。

 このほか、審査委員長賞は京都市立京都工学院高等学校、東京都立立川高等学校が受賞。奨励賞には愛知県立豊田西高等学校、名古屋市立向陽高等学校、熊本県立宇土中学校・宇土高等学校、福島県立福島高等学校、学校法人静岡理工科大学 静岡北中学校・高等学校、奈良県立青翔高等学校・青翔中学校、広島県立西条農業高等学校、新潟県立長岡高等学校、以上8校が選ばれた。ポスター発表賞は12校、生徒投票賞は12校が受賞した。

 2025年度のSSH指定校は全国で230校。先進的な理数系教育や文理融合領域に関する研究開発を実施している高等学校等を支援することで、将来のイノベーションの創出を担う科学技術人材の育成を図ることを目的としている。また、学習指導要領の枠を超えた教育課程の編成を可能とすることで、高等学校等の理数系の教育課程の改善に資する実証的資料を得るためにも行っている。

参考:【文部科学省】令和7年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校を決定しました

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