2021年8月26日(木)、日本学術会議は「第20回情報科学技術フォーラム」において、『大学入学共通テスト「情報」が目指すもの』と題した公開シンポジウムを開催する。
大学入試センターは2025年に実施する大学入学共通テストの教科・科目の再編案を公表した。現在の6教科30科目から「情報」を含む7教科21科目に再編するというもの。「情報」はプログラミングや、データサイエンスに必要な統計処理、情報リテラシーの知識などを試す内容で、国語や数学などと同様に基礎教科として導入する案となっている。
今回のイベント企画『大学入学共通テスト「情報」が目指すもの』では、我が国の学術及び産業の推進に重要な案件である「情報」について公開シンポジウムを行う。主催は日本学術会議情報学教育分科会、情報処理学会、電子情報通信学会で、関連する学協会と連携して開催する。情報科目の入試への導入について紹介し、さらに対応した情報教育の具体的な実施策を議論する。
最初の講演では、後藤 教至氏(文部科学省 高等教育局国立大学法人支援課 企画官)が登壇。令和6年度に実施される入学者選抜の出題科目について、「情報Ⅰ」の活用方策も含め、各大学において検討するための契機となるよう、「情報Ⅰ」の出題に関するこれまでの経緯や背景、講演時点での検討状況(検討結果)等を説明する。
次に水野 修治氏(大学入試センター 試験問題調査官)が「情報」のサンプル問題とそのねらいについて解説。続いて鹿野 利春氏(京都精華大学 メディア表現学部 教授)が、2022年より実施される「情報Ⅰ」、2023年から選択科目として始まる「情報Ⅱ」についての解説と、入試および高大接続、教員養成について講演する。
河原 達也氏(京都大学 情報学研究科 教授)は大学において情報工学・情報学の教育に従事してきた立場から、大学入学共通テスト新科目案「情報」への期待について述べる。
最後に、総合討論としてパネリスト5名が登壇。「情報」が大学入試共通テストの中で設けることの目指すもの、期待される効果、そして関係者が果たすべきことがらなどについて議論する。
時間は8/26(木)9時30分から12時までとなっており、参加申込をすると無料で聴講できる。
参考:【第20回情報科学技術フォーラム】イベント企画 大学入学共通テスト「情報」が目指すもの
参加者の方へ(聴講参加・申込受付)