中国、九州の両地方を中心に西日本全域を襲った豪雨の影響で、文部科学省は2021年度の第1回高校卒業程度認定試験を広島、佐賀、長崎、熊本、鹿児島の5県で全面中止、山口県で1日目、大分県で2日目の日程を中止した。
文科省によると、受験予定者は1日目が521人、2日目が517人。1日目は物理基礎、現代社会、政治・経済、国語、英語、数学、科学と人間生活、2日目は倫理、日本史、地理、世界史、生物基礎、地学基礎、化学基礎の試験が予定されていた。
中止となった試験は、1日目を9月2日、2日目を9月3日に再試験する。中止となった試験会場以外でも、豪雨の影響で試験を受けられなかった人を対象に再試験を実施する。再試験の会場、場所は対象者に直接通知する。
西日本は前線の停滞で中国、九州の両地方を中心に記録的な豪雨が続いている。国土交通省のまとめでは、14日夜現在で西日本7県の合計14河川が氾濫したほか、土砂災害も各地で発生している。
総務省消防庁によると、14日午後10時半現在で広島、福岡、佐賀、長崎、長野、島根、岐阜の7県の約82万世帯、約181万人を対象に避難情報で最高レベルに当たる「緊急安全確保」が発令された。
参考:【文部科学省】令和3年度第1回高等学校卒業程度認定試験(1日目)の一部中止について
令和3年度第1回高等学校卒業程度認定試験(2日目)の一部中止について