SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は2021年7月、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2021」を実施。8月25日に集計結果を発表した。

 調査はネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団に、2021年7月6~16日の11日間実施した。15~19歳の学生1000名の有効サンプルに基づき、高校生と大学生等の結果を集計した。

 調査によると、大学生等のひと月あたりの収入額の平均は、2020年9月に行った前回調査より3,015円増えて3万5388円。社会経済活動が段階的に再開した影響か、アルバイト代は平均2万6435円で2116円増えた。

 大学生等がひと月あたりに使うお金の額は平均2万958円で、前回と比較すると平均で2133円も増加している。預貯金をしている大学生等が62.0%で前回より4.2ポイント下降しており、対面授業の再開や外出自粛の反動で消費が拡大し、貯蓄よりも消費に回す10代が増えたとみられる。

 一方で、預貯金をしている大学生等の平均預貯金額も、前回より1万9631円も多い21万6215円となった。理由は「将来のため」が最も多いものの「買いたいものがあるため」「旅行に行くため」「一人暮らしをするため」の割合が前回より上昇しており、購買意欲の高まりやレジャー消費意欲の高まりが顕著に表れている。

 また、投資についての質問に対して、大学生等の48%が「投資(株式投資、仮想通貨、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)に前向き」と回答。前回と比較すると、投資に前向きな人の割合は10.4ポイントも上昇した。投資をしている人(83名)は「株式」(33.7%)、「仮想通貨」(16.9%)、「FX」(13.3%)、「投資信託」(12.0%)、「スニーカー」(10.8%)に投資しており、得ている利益は0円(21.7%)に回答が集まり、利益額を把握している人の平均は4851円だった。

 学校の授業で教えてほしいと思うお金の知識を聞いたところ、大学生等からは上位から「ローン・クレジットの仕組み」「生活設計」「保険・リスク管理」「家計管理」「資産形成・資産運用」が挙がった。

参考:【SMBCコンシューマーファイナンス株式会社】10代の金銭感覚についての意識調査2021

大学ジャーナルオンライン編集部

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