東京医科歯科大学(東京都文京区)は、英国の高等教育機関情報誌タイムズ・ハイアー・エデュケーション(以下、THE)により2017年3月7日に発表されたTHE World’s Best Small Universities(世界最高の小規模大学を選出するランキング)において日本の大学で唯一ランクインし、世界で第17位の大学に選出された。
THE世界大学ランキングは世界で最も広く使われている大学評価指標のひとつで、今回のランキングでは、総学生数5,000名以下の大学、主要6学問分野(人文科学、臨床医学、工学、テクノロジー、生命科学、自然科学、社会科学)のうち4分野以上の研究・教育を行っている大学、THE世界大学ランキング2016-17に選出されている大学が対象。
高等教育機関情報誌Times Higher Educationの学生編集者を務めるSeeta Bhardwa氏は同ランキングについて「小規模大学は学生と教授の間に高い学生満足度と良好な関係をもたらすことを強調している。多くの学生は、より小さいクラスサイズ、より高い教師と学生の比率、そして小さな大学が提供できるコミュニティのような気持ちに引き付けられる」と述べ、小規模大学の学生は、より密接な学習環境を楽しんでおり、学生のニーズに応えるためも同ランキングを学生に発表することは重要だとしている。
東京医科歯科大学は学部学生1,473名・大学院生1,433名を合わせた学生総数が2,906名(THEの調査対象日である2014年5月1日現在)と、国際的にも小規模でありながら、医学部、歯学部、教養部、生体材料工学研究所、難治疾患研究所などの教育研究組織を擁する医療系総合大学である。
2016年9月に発表されたTHE世界大学ランキング(大学の規模を考慮しないで世界1,000以上の大学対象)では日本第9位、世界第401-500位にランクイン。また、THEと同じく世界大学ランキングを実施している英国の世界大学評価機関のクアクアレリ・シモンズでも、2017年3月8日に発表した分野別QS世界大学ランキングの歯学分野において日本第1位、世界第3位。医学分野でも日本第4位、世界101-150位を獲得するなど高い評価を得てきた。
なお、同大学は、文部科学省の「研究大学強化促進事業」および「スーパーグローバル大学創成支援(世界大学ランキングトップ100を目指す力のある、世界レベルの教育研究を行うトップ大学)」の支援対象大学に選定されている。