日本工業大学(埼玉県南埼玉郡)は2017年4月4日、2018年度より基幹工学部、先進工学部、建築学部の3学部、それに紐づく6学科2コースに改編する構想があることを発表した。
1967年の開学から2017年6月で50周年を迎える日本工業大学は、グローバル化の進む世界、多様な課題を抱える社会など、移り変わる時代の流れを受け、社会が求める人材像も大きく変化してきていることから改編を決めた。これからの社会の変化に適応できる人材、かつ新しい社会変化を創造できる人材を育成し輩出できるよう、現在の1学部(工学部)7学科(機械工学科、ものづくり環境学科、創造システム工学科、電気電子工学科、建築学科、生活環境デザイン学科)から、新しい体制へと移行する。新しい学部は、基幹工学部、先進工学部、建築学部の3つ(※2018年4月設置構想中)。
基幹工学部(機械工学科、電気電子通信工学科、応用化学科)は、産業界の基幹となる機械、電気、化学の分野で求められる基礎的知識や技術を修得し、既存の技術を発展させ、新たな価値を創造する実践的能力を身につけた技術者の養成を目指す。
先進工学部(ロボティクス学科、情報メディア工学科)は、工学の基礎となる技術・知識の修得とともに科学技術の進歩や産業構造の変化等に対応できる力、新たな価値観に基づく先進技術を創造・開発する能力を身につけた「ロボティクス」および「情報メディア工学」分野の先進技術者を養成する。
建築学部(建築学科 建築コース、建築学科 生活環境デザインコース)は、建築学の知識と技術を修得させるとともに、建築文化を継承しつつ社会の変化にも対応できる柔軟な思考力を身につけた人材を養成する。
同大学では新しい学びとして、これまで長年取り組んできた、実践的なエンジニアを育成する「実工学教育」をさらに発展させた ”Learning for your Evolution(進化的学び)”を提唱。一人ひとりが自分の知識や能力を的確に認識し、教養・工学基礎力・専門性を着実に身につけ、進化を実感できる教育を全学的に推進するとしている。