武庫川女子大学女性活躍総合研究所は、女性を取り巻く諸問題についての理解を促す女子総合大学の特色を生かし、独自の“新しい武庫女教育”として「MUKOJO未来教育プログラムSOAR」をスタートさせる。
日本では、これまで男女雇用機会均等法や男女共同参画推進基本法、女性活躍推進法等、女性の社会進出を支援する様々な法整備が行われてきたが、世界経済フォーラムによるジェンダーギャップ指数は依然として低い。少子高齢化の中でグローバル化やAI技術が進展し、社会は大きな転換期を迎え、今こそ真の女性の力が求められている。
このような時代のニーズを受け、武庫川女子大学はオリジナルの基盤教育プログラム「MUKOJO未来教育プログラムSOAR」を構築。英語で「(鳥や飛行機などが)飛躍する、舞い上がる」「(希望・気分などが)高まる、高揚する」を意味する「SOAR」というネーミングに、学生一人ひとりが女性を取り巻く諸課題に理解を深め、自分らしく一生涯をきり拓いていく力を身につける狙いを象徴させている。
2022年度のSOARプログラムは、入学式直後の導入講義に始まり、共通教育で「SOAR」の新科目を開講。またキャリアセンター主催のキャリアプログラム(又は講座)で2講座を提供するほか、女性活躍総合研究所が主催する卒業生座談会や国際女性デーMUKOJOフォーラムなど各種イベントを開催する。
SOAR導入講義は、2022年4月6日、7日、4回に分けて全新入生に実施した。女性活躍総合研究所の高橋享子所長によるSOARの概要説明のあと、「ジェンダーとセクシュアリティ」「女性の仕事環境とキャリアデザイン」「女性のライフプランと法律」の3つのテーマで、3人の教授がそれぞれ講義を行った。導入講義の内容は、共通教育の新しい科目「SOAR 人生100年をきり拓く力」で、さらに詳しく学んでいく。