山形大学は、2015年10月に米沢キャンパスに大学と企業の連携拠点を設置し、女性研究者の活躍支援事業を開始します。
同事業は、2015年度の文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境 実現イニシアティブ(連携型)」※に採択され、女性研究者の研究と生活の両立支援などを進めることを通じて、女性研究者の研究力向上と上位職への積極登用を図ることを目的としています。
山形大では、特色である「有機エレクトロニクスを活用した未来の生活創造への女性研究者の参画」を同事業のテーマとし、これまでの連携実績を活かして、大日本印刷株式会社研究開発センター、山形県立米沢栄養大学との3機関が共同で、女性研究者が参画する共同研究を推進していきます。同事業の取り組みとして、研究支援員制度や研究中断者の復帰支援制度など、研究と生活との両立支援制度の構築、大学・企業交換留学プログラムやメンター制度などを通じた女性研究者の裾野拡大、女性リーダーの輩出などがあげられます。
2015年10月23日には、同大で、3機関合同の「共同研究開発セミナー」、「ダイバーシティ研究環境実現 管理職研修会」が開催される予定で、誰でも参加可能です。「女性研究者のこれまでとこれから~今がチャンス!未来創造への参画の期待~」をテーマに小舘香椎子氏(電気通信大学特任教授、日本女子大学名誉教授)による特別講演などが予定されています。
※「ダイバーシティ研究環境 実現イニシアティブ(連携型)」とは、文部科学省の女性研究者研究活動支援事業で、女性研究者が能力を最大限発揮できるよう、出産や子育て、介護などの生活と研究を両立できる研究環境の整備などを行います。連携型とは、大学や企業などが連携し、事業の普及を支援します。