大学入試センターは、現行のセンター試験に代えて2020年度から導入する大学入学共通テストの試行調査(プレテスト)を11月から実施する。全体の38%に当たる全国1,889の高校が協力し、10万人を超す高校生が参加する。

 大学入試センターによると、11月のプレテストは13日から24日までの期間中、協力校が任意の日時で実施する。会場は各協力校。科目はマーク式に記述式回答が加わる国語と数学Ⅰ、数学A、マーク式回答だけの世界史B、日本史B、地理B、現代社会、数学Ⅱ、数学B、物理、化学、生物、地学を実施する。

 試験時間は国語が100分、数学Ⅰ、数学Aが70分、その他が60分。受験者数は国語が6万9,000人、数学Ⅰ、数学Aが5万7,000人、その他が科目ごとに7,000人程度となる。

 英語については2018年2月13日から3月3日の間に実施する。参加校は今後、募る。1年後の2018年11月には大学を実施会場として、より本番に近い形でプレテストをする予定。

 大学入学共通テストは国語と数学Ⅰ、数学Aに記述式問題が導入されるほか、従来通りのマーク式問題も知識の理解の質を問う問題など改善が進められている。プレテストは本番でのスムーズな試験実施に向け、これらの趣旨に沿った問題作成がなされて採点に支障が出ないか検証する。

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。