株式会社ディスコは、2023年卒業予定の学生を対象に就職活動中に閲覧した企業の採用ホームページの中から好印象だったものを尋ね、ランキング形式で集計した。このほか、採用ホームページについて、閲覧の仕方、閲覧時期など様々な観点で調査を行った。(調査時期:2022年6月11日~16日、回答人数1,058名)
調査によると、企業の採用ホームページ好感度ランキング1位はニトリ、2位は三井住友銀行・NTTデータ・楽天グループの3社、5位はアクセンチュア・Sky、7位は講談社・トヨタ自動車、9位は富士通・アイリスオーヤマだった。
良い印象をもった理由を聞くと、1位のニトリについては「とにかく豊富な情報量で、ニトリの理念やキャリアへの向き合い方などを⼀から説明していることが印象的・文系男子」「会社の理念や仕事などがわかりやすく見やすい・文系女子」「仕事や社員が魅力的にアピールされており、情報量と見やすさが両立されていたと感じる・理系女子」「細かいところまで情報が記載されており、SDGs関連についても豊富に取り組み事例が掲載されていた・文系男子」「サイトのデザインがかわいらしく、親しみを持ちやすかった・文系女子」「情報が豊富。関連会社も⼀度に調べられる・理系男子」などのコメントが集まった。
ランキング上位サイトには、社員紹介や働き方がイメージできるような詳しい仕事内容が記載されていることや、サイトデザインを通じて社風が伝わってくるといった共通点が見られた。情報量の豊富さや見やすいレイアウトも、良い印象をもった理由として多数挙げられた。
また、就職活動中に、企業の採用ホームページをどの程度閲覧したか聞くと、「かなり目を通した」が約7割に上り(69.7%)、大半の学生が高い頻度で閲覧していることが分かる。企業のコーポレートサイトについても同様に尋ねたが、「かなり目を通した」「目を通した」を合計すると9割を超え(計95.3%)、コーポレートサイトも併せて活用していることが読み取れる。3カ年で見ると、採用ホームページ、コーポレートサイトいずれも閲覧度合が高まっており、重要性がさらに増していることがわかる。
採用ホームページを閲覧した時期については、採用広報解禁直前の1月から解禁月の3月までがそれぞれ7割を超える。ホームページからのエントリーや、セミナー申し込みなどに加え、エントリーシート作成や面接対策のための企業研究に活用したとみられる。一方、3年生の7月には約半数(49.2%)に上っており、その後も5割台が続くなど、早い時期から長期間にわたり閲覧されていることがわかる。学生が調べたい時にいつでもアクセスでき、必要な情報を得られることが求められている。
採用ホームページで最も重要だと思う要素については、「見やすい」(40.0%)、「情報量が多い」(37.2%)の2項目にポイントが集中。何がどこに掲載されているかわかりやすく、コンテンツが充実していることを特に重視していることがわかる。実際に、企業に関する様々な情報を収集する上で、多くの情報をいかにわかりやすく掲載しているかが重要だという声が多く寄せられた。なお、文理別に比較すると、理系では「見やすい」が最も多いのに対し(46.2%)、文系では「情報量が多い」が最多で(40.0%)、文系学生の方がより多くの情報を求める傾向があるようだ。