関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の学生の1.4%が大麻、覚せい剤など薬物の購入、使用を勧められるなどしたうえ、8.5%が他人に迷惑をかけないのなら使うかどうかは個人の自由と考えていることが、4大学が共同実施した薬物に関する意識調査で明らかになった。

 調査は4大学の2022年度入学生2万7,424人を対象に4~5月にウェブ上で実施し、うち1万8,847人から回答を得て集計した。

 それによると、薬物使用については88.9%が「どのような理由であれ、絶対に使うべきでないし、許されることではない」と答えたが、8.5%が「個人の自由」、0.6%が「1回ならいい」と回答した。薬物使用に肯定的な回答は0.2~0.8ポイントというわずかな数値だが、前年度調査を上回っている。

 他人から勧められたり、誘われたりした経験は「ない」とする答えが93.5%を占めたが、0.4%は「購入を勧められた」、0.8%は「使用を勧められた」、0.2%は「無理やり使用させられた」と回答しており、学生に対して一定数の誘いが存在することが明らかになった。誘われた学生の割合もわずかながら前年度より多くなっている。

 周囲に薬物を所持したり、使用したりする人がいるかどうかに関しては、3.1%が「いる」と回答した。その薬物は54.0%が大麻、13.1%が覚せい剤、8.4%がシンナーなど有機溶剤で、前年度に比べると覚せい剤が1.9ポイント増と増加傾向にある。

参考:【関西大学】プレスリリース「(共同発表)2022年度 関西四大学「薬物に関する意識調査」の集計結果を公表」を配信

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