工学院大学では、建築学部建築学科の鈴木敏彦教授が東日本大震災の被災地支援のために開発した「ダンボールシェルター」を、2018年2月24日開催の「すみだ耐震化フォーラム2018」に出展する。
ダンボールシェルターは、鈴木教授が、2011年3月に発生した東日本大震災の避難所生活の様子を目にした際、『仮設住宅に入るまでの長い期間、快適に過ごすにはプライバシーを確保する“家”が必要』と感じ開発したもの。用途に応じて使い分けることができ、横型・縦型・多目的型・囲い型の4タイプがある。
2016年4月に発生した熊本地震の避難所には寝室、更衣室、避難トイレ、診療室など様々な用途に対応できる多目的型、2017年7月に発生した九州豪雨の避難所には広さ2.7畳分、壁の高さ80cmと160cmの囲い型のダンボールシェルターを提供。避難者や支援者から大きな反響を得た。2018年2月24 日(土)に曳舟文化センターで開催される「すみだ耐震化フォーラム2018」には、囲い型のダンボールシェルターを展示する。
工学院大学では、持続型社会を支える科学技術を目指し、地域と連携した防災拠点作りや防災・減災・ボランティアを中心とした社会貢献教育(TKK3大学連携プロジェクト)を展開。都市減災研究センターを軸に防災・減災への研究活動に取り組んでいる。2016年には文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」に認定され、大学が有する建築と情報学の最新 技術を融合させたエリア防災活動支援技術の研究開発および地元行政と住民・事業者と連携した成果を普及させる社会実装事業を展開している。