東京大学は、学生たちにこれからの大学生活を通じて、世界の多様な人々と共に生き、共に働く力(国際総合力)を身につけてもらおうと、前期課程新入生を対象に、2018年4月から国際総合力認定制度「Go Global Gateway」を開始した。
国際総合力認定制度「Go Global Gateway」とは、学生たちが、入学後の早い時期から世界を意識し、“国際総合力※”を身につけるために自分に必要な学びや体験を考え、学生生活を通じて、自らで決めたアクティビティに取り組んでいく制度。その取り組みが、国際総合力の基礎的な力を身につけたと認定されると、認定証が授与される。認定後は、認定を受けた学生のみが参加出来る交流イベントや、短期留学プログラムなどの企画、海外渡航支援なども予定されている。また、制度への参加は、後期課程への進学や卒業要件ではないとしている。
参加方法は、まず、入学当初に卒業までをイメージして自己分析を行い、国際総合力伸長のために、自分のやりたいこと、やるべきこと、自分の将来像などを書くことからスタート。2018年4月30日までに、自分の行う取り組み「Go Global Statement」を提出する。
学生が取り組むアクティビティは、「外国語学修」「授業・コース=東京大学を含む日本国内で、母語以外により実施される教育プログラム」「海外経験」「国際交流活動」の4種類。これら4つのアクティビティのうち3つ以上に取り組む。活動後、国際総合力の5つの要素について、どれだけ身につけたかなどを書き、認定申請レポートを提出。その後、認定を受ける。
東京大学では、国際総合力認定制度を、単なる語学の堪能さや表層的な外国理解ではなく、異文化や他者について深く考える教養と洞察力を身につけるきっかけとなことを期待している。
※国際総合力とは、①コミュニケーションの力をつける②自信を持って挑戦する③自らを開き、多様性を受け入れる④他者と協働し、リーダシップをとる⑤自己を相対化し、国際感覚をもつ。この5つの要素を指す。