大阪府立大学と大阪教育大学は博士学位取得者を高度理系教員として養成する連携協定を結んだ。大阪府立大学の博士後期課程在籍者に大阪教育大学の高度理系教員養成プログラムを受講させ、専門性の高い高校の正規教員を育成する。

 大阪府立大学によると、育成する人材は教職に必要な基礎知識だけでなく、実践的な指導力を兼ね備えた教員で、高度な研究能力と知識を備える博士学位取得者が教壇に立つことで時代を担う理系人材育成を牽引することが期待されている。

 プログラムは2019年4月にスタートする予定。大阪府立大学は9月に希望する学生向けに説明会を開き、学長が学生を推薦。これを大阪教育大学で最終選考して受講者を決める。

 大阪教育大学の高度理系教員養成プログラムは、主に高校の正規教員として必要な指導力を養うため、大阪教育大学や大阪府内の公立学校などで2年間、学習を積み、正規教員として活躍できる人材を育てている。

 教員免許の取得に必要な単位の教育だけでなく、多くの実践経験から指導力を養えるよう大学が関与する学校インターンシップ、教育委員会などが進める学校サポート事業に積極的に参加させているのが特徴。

 大阪府立大学の辻洋学長は「高校の理数教育はスーパーサイエンスハイスクールの課題研究や各種科学オリンピックなどで内容が高度化している。このプログラムの修了生が学校現場で活躍し、理数教育の質向上に貢献することを期待する」とのコメントを発表した。

参考:【大阪府立大学】理工系博士取得者に、高校教員という選択肢も提供―大阪教育大学と高度理系教員養成に関する協定を締結

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