テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)は学部課程にeスポーツのプログラムを導入し、2023年5月よりeスポーツ修了証書プログラムを正式に開始する。
eスポーツ人気の高まりや組織化されたビデオゲーム競技大会の増加は、世界のエンターテイメント/スポーツ/イベント業界から注目を集めている。
TUJではそうした需要を反映したキャリアを志向する学生に対して必要な学びを提供することを目的に、米国本校のスポーツ・レクリエーションマネジメント学科と連携し、eスポーツをビジネス面およびマネジメント面から理解する基礎を学ぶ4コースを提供する。そのうちのひとつ「Esports:Legal and Ethical Challenges(eスポーツの法的倫理的課題)」を2023年5月下旬に始まる夏学期から開講し、修了証書獲得に必要な単位の取得を可能とする。
また、eスポーツ重視の姿勢を明確に示すため、ビデオゲーム『Valorant※』の国内外の大会に出場する大学の公式代表チームを組織した。大学が組織する公式eスポーツチームは日本ではまだ例が少ないが、米国では一般的。今回6名の学生が選ばれ、大学を代表して外部のValorant競技大会に参加する。国内の大学のクラブチームとの対戦を予定しているほか、Red Bull Campus Clutch(レッドブル・キャンパスクラッチ=Valorantの学生世界大会)など、大規模世界大会への参加も目指す。
TUJは、コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、戦略的思考といった有用なスキルを学生たちが習得する機会を教室の内外で提供することに努めており、今回のValorant代表チーム設立は、学内に活発なゲームコミュニティを形成し、前出のようなスキルを習得する機会をさらに広げることを目指す。
TUJのマシュー・ウィルソン学長は、「学部課程のeスポーツプログラムの導入とTUJ公式eスポーツチーム発足によって、最先端の教育体験提供へ向けて、さらに一歩前進することとなり、大変うれしく思います。近年のeスポーツの絶大な世界的人気はよく知られています。半面、eスポーツがビジネス、マネジメント、放送、メディア、アート、コンピュータサイエンスから法学、心理学、さらに医学に至るまで幅広いキャリアの機会を提供する分野であることは、あまり知られていません」とコメントしている。
TUJはeスポーツプログラム関連の最新ニュースやお知らせを掲載するeスポーツ専門ウェブサイトも開設しており、今後積極的に情報発信していく予定。
※Valorant(ヴァロラント)とは2020年6月のリリース以来、世界で最も急激な成長を遂げているゲームのひとつ。カジュアルなゲーマーから競技志向のゲーマーまで多様な参加者が集うこと、また戦略性と高度なスキルが要求されることから、競技会のプラットフォームとして理想的とされている。