東京農工大学は2024年度、大学や大学院に入学した学生の授業料を値上げする。値上げ幅は標準額、現行額の12.3%~20%で、理系イノベーション教育の改革や国際化の推進に充てるとしている。入学料は変更しない。
東京農工大学によると、大学への入学生は現行の53万5,800円を標準額の20%に当たる10万7,160円値上げして64万2,960円とする。3年次編入学生も値上げ幅や金額は同じだが、2026年度編入学生からの値上げとする。
大学院への入学生は修士、博士後期課程が現行の53万5,800円を標準額の20%に当たる10万7,160円値上げして64万2,960円に引き上げる。専門職学位課程は現行の57万2,400円を現行額の12.3%に当たる7万560円値上げし、64万2,960円にする。
東京農工大学は「科学を基盤に人の未来価値を最大化する」という学長ビジョンに基づき、食料や環境、エネルギー分野など地球環境課題の解決に貢献できる人材を育てる方針。今回の値上げ分を教育環境改善や修学支援に充て、高い価値を持つイノベーション人材の養成を進める。
同時に東京農工大学独自の財源を活用し、学部学生、大学院生の授業料免除適格者のうち、免除希望者の100%免除実現を目指すことにしている。加えて、学部から修士(博士前期)課程、修士(博士前期)課程から博士(博士後期)課程への進学支援のため給付型奨学金制度を拡充・強化する等の施策をとる。