東京大学と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、100年先の心豊かなくらしの実現に向けて「プラネタリーヘルス」を創出するために、100年間の産学協創協定を締結した。
「プラネタリーヘルス」とは、人の経済活動が、健康や都市環境、地球上の生物・自然に与える影響を分析し、「人・街・地球」の全てがバランスよく良好に保たれるようなくらしづくりを目指す考え方。東京大学とJR東日本は、プラネタリーヘルスの創出を目的とした協創プロジェクトPlanetary Health Design Laboratory(PHD Lab.)を立ち上げ、JR東日本グループの駅・鉄道といったインフラを実験場として、東京大学の多様で先端的な知を実証し、未来のくらしづくりに取り組む。
PHD Lab.の拠点となるのは2024年度末にまちびらきをむかえるTAKANAWA GATEWAY CITYだ。日本で初めてプラネタリーヘルスをテーマにしたキャンパス「東京大学 GATEWAY Campus」を開設し、街を実験場として、世界中から集まる地球規模の社会課題の解決に取り組む。
また、JR東日本は2023年9月19日にシンガポール国立大学と連携協力の覚書を締結しており、東京大学は10月3日にパスツール研究所と連携協力の意向趣意書に署名、同研究所傘下の「Planetary Health Innovation Center」と協働することが検討されている。これにより、TAKANAWA GATEWAY CITYを拠点にJR東日本グループと東京大学のネットワークをあわせ、グローバルなスタートアップエコシステムを推進する。
このほか、多様な企業との共同研究の促進や、プラネタリーヘルスをテーマとしたアクセラレータープログラムの共同実施などを通して、大学発ベンチャー数日本一(経済産業省令和4年度大学発ベンチャー実態等調査より)である東京大学発の起業をさらに促進する。
参考:【東京大学】JR東日本と東京大学、100年間の産学協創協定を締結~日本で初めてプラネタリーヘルスをテーマにしたキャンパス「東京大学 GATEWAY Campus」開設~(PDF)