北里大学を運営する学校法人北里研究所と順天中学校、順天高等学校を運営する学校法人順天学園は、法人合併に向けて協議を開始する基本合意書を締結した。合併の目標時期は2026年4月1日。合併後は存続法人となる北里研究所が順天中学校、順天高等学校も運営する。
北里研究所、順天学園によると、順天学園の建学の精神「順天求合」(自然の摂理に従って真理を探求する)と北里研究所の法人理念「いのちを尊び、生命の真理を探求し、実学の精神をもって社会に貢献する」が親和性を持つとして、一貫性を保ちながら特色ある教育環境を構築するため、合併協議を進める。
順天中学校、順天高等学校によると、校名の「順天」の文字を継承し、教職員や所在地、国内外の大学への進学指導も継続されるが、2026年度からは附属校として内部進学を開始する見込みで、内部推薦の条件など整えていくとしている。
北里研究所は1914年、「近代日本医学の父」と呼ばれる北里柴三郎博士の手で創立された。現在は東京都港区に本部、相模原市、青森県十和田市など全国8カ所にキャンパスを置く北里大学を運営している。北里大学は医学部、理学部、薬学部など8学部と医療系研究科、看護学研究科、感染制御科学府など大学院6研究科・1学府を持ち、約9,300人の学生が在籍している。
順天学園は江戸時代末期から明治時代に活躍した数学者の福田理軒によって1834年に設立された。東京都北区で男女共学の中高一貫校の順天中学校、順天高等学校を運営しており、約1,100人の生徒が通っている。順天堂大学とは全く関係がない。
参考:【北里大学】学校法⼈北⾥研究所と学校法⼈順天学園 法⼈合併に向けた協議を開始する基本合意書を締結(PDF)
【順天中学校・順天高等学校】学校法人順天学園の法人合併(基本合意書締結)のお知らせ