2018年12月17日、株式会社リクルートホールディングスは、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8領域における2019年のトレンド予測とトレンドを表すキーワードを発表した。
リクルートホールディングスが発表した8領域それぞれの2019年トレンド予測キーワードは以下のとおり。
「デュアラー(住まい領域)」「就域(新卒採用領域)」「職場スカウト採用(中途採用領域)」「留Biz大学生(人材派遣領域)」 「学び場イト(アルバイト・パート領域)」「サロ友(美容領域)」「もしもCAR電(自動車領域)」「ポータグルメ(飲食領域)」
新卒採用領域の2019年のキーワード「就域」は、地域の中小企業と行政・金融機関が連携し、若者の地域への定着を支援する取組み。地方からの人口流出と昨今の売り手市場を背景に、利害の異なる採用競合同士が地域振興を図るという共通目的のもと地域コミュニティを形成。地域ぐるみ、街ぐるみで採用と育成を行い、若者を地域に定着させる場づくりに取り組んでいる。学生らに地域で就労する価値を深く知ってもらうため、地域内の他社との面談を推奨したり、入社後の孤立防止と定着を見据え合同での内定式や研修を行うなど、都市部からのU・Iターンとなる学生たちを支援する。
人材派遣領域の「留Biz大学生」は、日本の企業文化やビジネスマナーなどキャリア形成に必要な経験を獲得するため、学業と両立しながら在学中に企業で働き、さまざまな就業経験“Biz(ビジネス)体験”を積む留学生のこと。
2017年の留学生は12万人を超え、2015年と比較すると15%も増えており、今後、卒業生の就職の課題が大きくなると想定されている。そんな中、日本にいる留学生(大学・大学院生)の85%が日本で就職することを希望しているが、 実際は36%しか国内で就職できていない。一方、企業側は、人手不足などにより、国籍問わず戦力となる人材を必要としている。
このような現状の中、キャリア形成に必要な経験をしたい留学生と、戦力となる人材が欲しい企業の希望を実現するための手段として、留学生の人材派遣サービスが活用され始めている。留学生にとっては、希望するキャリアに役立つ仕事を紹介してもらえる、就業中困った時に相談できるなどのメリットがあり、企業側には、希望する人材を紹介してもらえる、留学生スタッフの労務管理をしてもらえるなどのメリットがある。