2024年2月9日の第13回副首都推進本部(大阪府市)会議で吉村知事が、大阪公立大学について第2期中間目標期間(2025~2030年度)における国際力強化を発表した。
大阪公立大学は2022年4月、11学部 1学域 15研究科の多彩な学部・学域・研究科を設置する日本最大規模の公立大学として開学した。入学定員(学士課程)は大阪大学、東京大学に次いで国公立大学第3位、2023年度入試においては国公立大学で最大の学部・学域の一般選抜志願者数を集め、複数のキャンパスで新棟の開設が進み、2025年秋には森之宮キャンパスが開設される予定となっている。外部資金の獲得状況も約100億円を見込む(2023年度実績見込み)。
今回示された第2期中間目標期間のテーマは教育研究の国際化と産学官民共創、社会・時代のニーズに応じた教育研究組織の改編・整備の3点。
そのなかで、教育環境の国際化について「国内外の研究者・学生から選ばれる大学」になるとともに、「キャンパスの風景を変える」として、受入体制を整えたうえで外国人研究者や外国人留学生の倍増を目指す。また、200を超える海外の大学、機関との学術交流協定の締結を戦略的に強化し、THE世界ランキングの向上を狙う。
合わせて、2027年度を目指してすべての大学院に英語で学位が取得できるコースを設置し、秋入学制度の本格的導入をめざす。また、工学部等の学部・学科等において、秋入学制度の先行導入を検討する。
秋入学については、東京都立大学が、理学部 生命科学科において2024年度特別選抜(秋季入学入試/10月入学)で、英語で学位が取得できる仕組みを導入することを発表している。こちらは留学生、帰国子女、国内外のインターナショナルスクール等出身者を対象に若干名募集する。出願は2024年4月15日~26日で、SAT等のスコアによって書類選考を行い、通過者に6月17日に面接を行い選抜する。