東京農工大学は前身の農事修学場、蚕業試験掛の誕生から150周年を迎えたのを記念し、農事修学場などが置かれていた旧内務省勧業寮内藤新宿出張所があった現在の新宿御苑で、環境省新宿御苑管理事務所と共催して記念イベントを開く。
東京農工大学によると、記念イベントは企画展、講演会、ワークショップの3本立て。企画展は新宿御苑インフォメーションセンターのアートギャラリーで5月28日から6月末まで開かれ、タイトルが「國を紡ぐ~東京農工大学はじまりの地から未来を見つめる~」。
講演会は6月1日から9月7日までインフォメーションセンターレクチャールームを会場に、昆虫や園芸、シルク未来素材など幅広いテーマで6回開催される。講師は大学院生物資源応用科学府の鈴木丈詞教授、農学部の髙橋さくら助教ら東京農工大学の教員が務める。各回定員50名で、対象年齢は回ごとに異なる。
また、9月7日(土) 14時より同じくレクチャールームで「自然と共に生きがい溢れる未来へ」と題して千葉 一裕学長による講演も行う。定員50名、中学生以上を対象とする。
ワークショップは「カイコで学ぶ遺伝の不思議」がテーマ。6月23日に計4回開催され、対象は小学5年生から中学3年生。東京農工大学の学生とともに参加者がカイコの特徴や遺伝について学習する。各回30分、16人定員制。
このほか、スマホやタブレットで位置情報と重ねて楽しむ古地図デジタルマップ「新宿御苑から始まる農工大150周年 明治11年の新宿御苑を歩く」も5月1日公開予定。関連して6月9日に科学博物館の齊藤 有里加特任助教による講演も実施する。
講演会とワークショップは各回とも無料、事前申込制となっている。ただし席に余裕があれば当日も受け付ける。