2024年7月11日、韓国電池大手のサムスンSDIと、大韓民国のソウル特別市鐘路区に本部を置く私立大学、成均館大学校は「バッテリー工学科設置協約式」を実施した。

 「バッテリー工学科」は、電気自動車市場を中心に急成長しているバッテリー分野をリードする専門人材を育成し、国家核心戦略産業の人材育成に参加することを目的に、工学部に新設する。成均館大学校は2026年から10年間、毎年30人規模の新入生を選抜する計画で、卒業した学生にはサムスンSDIに入社できる特典も与えられる。

 協約式でサムスンSDIのチェ・ユンホ代表取締役社長は「優秀な人材の確保と育成はサムスンSDIの未来競争力であり、成均館大学校との協約を通じてバッテリー市場をリードできる核心人材を確保し、グローバルトップティア企業として技術競争力をさらに確固たるものにしたい」と述べた。

 サムスンSDIは2021年から浦項工科大学校、ソウル大学校、韓国科学技術院(KAIST)、漢陽大学校、成均館大学校、蔚山科学技術院などとバッテリー優秀人材養成過程を運営中で、今後、バッテリー契約学科を拡大する計画。また、2022年から博士級人材採用のための説明会である「テック&キャリアフォーラム」を開催し、優秀な人材を発掘している。海外人材確保のためにニューヨークとシリコンバレー、ドイツ・ミュンヘンなどに拡大され、2024年も韓国国内だけでなく、米国と欧州の主要国で開催される予定。

参考:【Samsung SDI】Samsung SDI, SKKU Sign MOU to Establish Department of Battery Engineering

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。