2024年7月12日、静岡県伊豆市に全国初となる津波避難複合施設の「テラッセ・オレンジ・トイ」がオープンした。土肥海水浴場に隣接する土肥松原公園に設置されたこの施設は、災害時に住民や観光客の避難場所になり、平時には観光施設として利用される。
静岡大学防災総合センターや伊豆市によると、施設は高さ18.8メートルの4階建て。1階に地場産品の直売所とカフェ、3階にレストラン、4階にバーベキュー施設が併設され、津波避難タワーの役割だけでなく、平時の観光施設としても利用できるよう設計された。
伊豆市土肥で東海地震などによる津波浸水は高さ10メートルと想定されている。3階の高さが14メートルで、3、4階の約600平方メートルが避難場所となる。収容可能人数は約1,200人を確保した。
施設の設計は東京大学生産技術研究所の今井公太郎教授が手掛けたが、静岡大学防災総合センターの原田賢治准教授が伊豆市津波防災地域づくり推進協議会の副会長として計画の企画段階から参画している。
オープン当日は竣工式典や国土交通省が認定する「みなとオアシス」の登録証交付式、原田准教授と今井教授、伊豆市津波防災地域づくり推進協議会会長の加藤孝明東京大学生産技術研究所教授によるトークセッションが催された。
参考:【静岡大学防災総合センター】原田准教授が企画に関わった全国初の「津波避難複合施設」が伊豆市にオープンしました
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【静岡県伊豆市】松原公園津波避難複合施設(テラッセ オレンジ トイ)概要説明(PDF)