旅行現場における実践的な観光教育に取り組む城西国際大学観光学部は、株式会社阪急交通社と連携し、旅行業務サポートプログラムを開始した。阪急交通社が催行する「トラピックス」のツアー商品で添乗業務等を行い、ホスピタリティや業務遂行能力を養成する。
旅行業務サポートプログラムは学部2~3年生の希望者を対象に2023年度試行的に実施しており、2024年度から本格的に開始した。2024年度は2年生3名、3年生5名の8名が参加した。
学生たちは、紅葉のシーズンである9月のツアーデビューにむけ、5月より社内研修に参加、6月からは旅程管理主任者の資格に関する研修、8月には実務研修等、旅程管理主任者の資格取得や研修に取り組んでいる。5月にはバスツアーに同行してプロ添乗員の業務を視察。振り返りミーティングでは視察から学んだ点を共有してどのように業務に取り組むべきか議論した。
プログラムでは学生に報酬が支払われ、学生であっても一般のお客様に対して、高い品質のサービスを提供することが求められる。そのためどうしたら提供するサービスの質を高められるのかについて、教員や阪急交通社、グループ会社とも議論した。
参加した学生からは「私が一番感動したのは添乗員の方がずっと笑顔で心を込めて話していたことです。(中略)後半は疲れが見えてくるのかと思ったのですが、笑顔と丁寧な態度は全く変わらず感動しました」「添乗員にはツアーが滞りなく進められるよう管理する人、というイメージがありました。実際にツアーに参加してみて、円滑にツアーを進めるのは勿論のこと、お客様のワクワク感や安心感を高められるように工夫することが大事だと思いました」といった声が上がった。
すでに観光学部ではホテル奨学生制度を立ち上げ、大学で学びながらホテルで実務経験を積むプログラムを実施している。今後は旅行業においても同様のデュアル教育を行うことで、学生たちのキャリアを支援していく。