2024年9月30日、東京医科歯科大学(現 東京科学大学)は、綜合警備保障株式会社(ALSOK)、医療介護サービスの株式会社エヌジェイアイと共同出資し、看護・介護分野の新会社を設立した。新会社は東京科学大学の研究成果の社会実装からスタートし、訪問介護事業に科学的アプローチによるサービスを提供、ヘルスケア全体の研究開発や人材育成も進める。
2022年10月、東京医科歯科大学はALSOKとエヌジェイアイの三者で包括連携協定「科学的なアプローチによる新たな介護サービスの創出・推進等に関する協定」を締結。看取り支援システムの開発等の共同研究と成果の社会実装に取り組んでおり、新会社はこれらの取り組みの深化を図るべく設立された。新会社の名称は「科学的看護・介護研究機構」。ALSOKの熊谷敬取締役が社長に就いた。
「科学的看護・介護研究機構」は研究協力に同意した利用者に最先端の看護・介護サービスを提供しながら、利用者の日々の身体データや看護・介護ケア内容を集積し、円滑な情報分析が可能なプラットフォームを構築する。
このプラットフォームを活用し、科学的アプローチで看護・介護サービスを高度化するとともに、ヘルスケアに関する研究開発を進める。また、研究成果利用を希望する企業との共同開発にも力を入れる。さらに、看護師や介護士ら医療関係の講習会などを通じて人材育成を図るほか、高齢化社会におけるさまざまな問題解決に当たる。
参考:【東京科学大学】東京医科歯科大学とALSOKおよびエヌジェイアイ 共同出資による看護・介護分野の研究開発・人材育成を行う新会社を設立