2025年度からの開学が決まったZEN大学は、出願開始日となる11月12日、2種類の奨学金制度および、人文社会領域におけるAI活用を支援するための奨励金制度の発表を行った。

ZEN大学の年間授業料は、38万円と学びやすい金額だが、経済的に困難を抱える方や、大学での学びと並行して自身の活動に資金を使いたい方をサポートするため、「日本財団ZEN大学奨学金」と「特待奨学生支援制度」を用意した。

「日本財団ZEN大学奨学金」は、生計維持者/学生の学費・生活費を負担する者の収入合算が700万未満が条件となる。授業料を全額免除(入学初年度は入学検定料および入学金も免除)する。日本学生支援機構(JASSO)給付奨学金との併用で申請は可能となっている。最大で500名募集。

「特待奨学生支援制度」は社会的な実績のある学生、研究や活動での活躍が期待できる学生を対象に、1人あたり年間原則50万円(例外的に100万円)を分割支給する。この制度で給付を受ける場合でも、国による高等教育の修学支援制度・日本学生支援機構(JASSO)給付奨学金への申請が可能。また、ZEN大学独自の奨学金(日本財団ZEN大学奨学金等)との併用も可能。こちらは最大で100名募集する。

 また、東京大学松尾・岩澤研究室の協力のもと、第二松尾研が運営するAI活用奨励制度「日本財団HUMAIプログラム」を創設。日本財団からの支援に基づく「AI活用奨励金」およびAIを用いた「研究奨励金」の制度を発表した。

 「日本財団HUMAIプログラム」では、人文社会領域を中心に様々な関心をもつAI初学者の大学生・大学院生を主な対象に、日本財団からの支援に基づく「AI活用奨励金」およびAIを用いた「研究奨励金」を支給し、学術研究活動において新しいAI技術を積極的に活用できるように援助する。コミュニティ内での定期的なアウトプットを義務づけることで、ほかの学生と知見を共有しあい学術研究を深める。学生の所属を問わず、ZEN大学の学生以外にも広く門戸を開く。

 「日本財団HUMAIプログラム」は2025年4月発足予定で、現在、プレエントリーを受け付けている。

参考:【ZEN大学】ZEN大学、最大600名を対象とした奨学金制度を発表 他大生とも交流できる学びのコミュニティも創出

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大学ジャーナルオンライン編集部

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