ソニーグループと総合科学ジャーナルのネイチャーは、次世代の女性研究者を支援する「Sony Women in Technology Award with Nature」の最終候補者7人を決めた。この中から3人の受賞者が選ばれ、2025年2月に東京で開かれる授賞式で発表される。

 ネイチャーアジアによると、最終候補に選ばれたのは、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のK・アラン教授、英ケンブリッジ大学のH・ギュネシュ教授、オーストラリアアデレート大学のJ・リー准教授、中国宁波东方理工大学のX・リー准教授、米デューク大学のA・ランドルズ准教授、サウジアラビアアブドラ国王科学技術大学のY・ワン助教、Y・ウー教授。日本人女性研究者は選ばれていない。

 K・アラン教授は精密医療の発展に向けた現代工学と生物学融合の第一人者。H・ギュネシュ教授は感情知能とロボティクスを研究している。J・リー准教授は血管内イメージングのプログラムを牽引している。X・リー准教授はハライド固体電解質や全固体電池の革新的な研究を進めている。

 A・ランドルズ准教授は高性能コンピューティングと機械学習が専門。Y・ワン助教はオンチップ光源の統合を中心としたシリコンフォトニクスを専門とする。Y・ウー教授はエネルギー吸収など波動の挙動を操作するための人口材料研究を進めている。

 世界の現役研究者に占める女性の割合は全体の3割ほどで、特にテクノロジー分野だと2割以下に下がる。ソニー・アワードはこうした現状を打開する目的でスタートした。今回が初年度で、世界各国から応募があった中から独立した審査委員会が研究実績や将来性を考慮して最終候補者を選出した。3人の受賞者には賞金25万米ドル(約3870万円)が贈られる。

参考:【ネイチャーアジア】次世代の女性研究者を支援する「Sony Women in Technology Award with Nature」の最終候補者を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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