大阪公立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室と、医師教育のDX化を推進する株式会社OPExPARK(オペパーク)は、共同で海外医師向けの手術教育コースを開始した。海外医師の日本への留学機会を増やすことで、国内病院のブランド化と国際的な患者紹介制度を見据えた取り組みに発展させていく。
日本の医療はアジア圏において高い水準を誇っており、厚生労働省のアジアの重点国を対象とした平均寿命・健康寿命の調査結果(令和4年度 医療技術等国際展開推進事業報告書)からも、その健康・医療水準の高さが読み取れる。
そのため、海外から日本へ手術教育を目的とした留学ニーズは高いと推察されるが、受け入れ側の空間的な制限、長期滞在のための煩雑な事務手続き、英語対応能力など課題が多く、日本の医療機関側がその需要に応えきるのは難しい。
そこでOPExPARKでは、オンラインによる教育支援を織り交ぜた短期の手術見学コースアテンドサービス「OPe-Academy」の提供を開始した。エキスパートによる教育動画を閲覧できるなど、eラーニングとのハイブリッド形式にすることで見学サイクルのスリム化を実現するほか、事務手続きの全面サポートを行い、病院負担の軽減を目指す。
サービス第1弾は、大阪公立大学の脳神経外科学教室と共同で開催する「NEUROSURGICAL EXPERTISE AND PRACTICE」。大阪公立大学名誉教授、社会医療法人弘道会なにわ生野病院特別顧問の大畑建治氏がコースアドバイザー、大阪公立大学脳神経外科学教室の後藤剛夫教授がコースコーディネーターを務める。2024年12月から2025年3月までの約4か月間実施する。
OPExPARKはどこでも最善の手術を享受できる世界を創ることを目的に医師向けの手術教育動画コンテンツを配信しており、これまで国内脳神経外科60名以上の協力を得て約180件の手術教育コンテンツを国内外に配信している。
参考:【株式会社OPExPARK】大阪公立大学大学院医学研究科 脳神経外科学教室とコラボ 新しい手術教育サービスを開始 ー医師のインバウンド