2025年2月1日、学校法人拓殖大学は理事会を開き、拓殖大学北海道短期大学(深川市)の農学ビジネス学科学生募集を2026年度以降、停止することを決めた。もう一つの学科である保育学科が2025年度から学生募集を停止していることから、農学ビジネス学科の2025年度入学生が卒業する2026年度末で閉校となる見込み。また、2月3日には学校法人札幌国際大学が札幌国際大学短期大学部(札幌市)が学生募集停止を発表した。

 拓殖大学北海道短期大学によると、同校は1966年、農業振興などを目的に北海道拓殖短期大学として開学、1990年に現在の名称に改めた。現在は農学ビジネス学科、保育学科の2学科体制だが、2024年度に保育学科が学生募集の停止を決定。農学ビジネス学科は2024年度入学生から定員を100人削減したが、苦境を脱却することができなかった。

 札幌国際大学短期大学部は1969年、女子の短期大学である札幌静修短期大学として開学、その後名称変更を経て2023年共学の札幌国際大学短期大学部となった。これまで輩出した卒業生は2万5000名を超えるも、近年全学科で定員割れが続いていた。今後は、札幌国際大学が短期大学部の教育実績を継承する。

 2025年2月3日時点で、2026年度より募集停止を発表した短期大学は、拓殖大学北海道短期大学と札幌国際大学短期大学部の北海道の2校以外では、全国で12校ある。
國學院大學栃木短期大学(栃木県)、共愛学園前橋国際大学短期大学部(群馬県)、創価女子短期大学(東京都)、相模女子大学短期大学部(神奈川県)、滋賀文教短期大学(滋賀県)、京都文教短期大学(京都府)、甲子園短期大学(兵庫県)、神戸女子短期大学(兵庫県)、頌栄短期大学(兵庫県)、和歌山信愛女子短期大学(和歌山県)、南九州大学短期大学部(宮崎県)、鹿児島純心女子短期大学(鹿児島県)

参考:【拓殖大学北海道短期大学】【重要】農学ビジネス学科の学生募集停止について
【札幌国際大学短期大学部】【重要】札幌国際大学短期大学部の学生募集停止について

大学ジャーナルオンライン編集部

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