学校法人戸板学園理事会は、2025年2月28日、戸板女子短期大学(東京都港区)食物栄養科の学生募集を2026年度から停止することを発表した。短期大学を取り巻く状況や社会ニーズの変化を検討した結果としている。食物栄養科の学びの知見は、既存の国際コミュニケーション学科および服飾芸術科に発展的に継承していく。
1948年開設の戸板女子専門学校生活科を前身とする食物栄養科は、栄養士養成課程として栄養士国家資格取得だけでなく、フードビジネス、商品開発、カフェ・レストラン、インナービューティなどを学べる学科となっている。
2026年度以降は、フードビジネス関連の教育を「フードビジネスモデル(商品開発、カフェ・レストラン)」として国際コミュニケーション学科に統合し、ビューティ&ウェルネスに関する教育を服飾芸術科のビューティモデルに組み入れる形で進化・発展させていく。
現在の食物栄養科在学生および2025年度新入生については、これまでと同様の教育や進路支援体制を維持し、安心して卒業を迎えられるように最大限の支援と配慮をしていくとしている。なお、募集停止の決定に伴い、2027年度以降の食物栄養科における科目等履修生の受け入れも停止となる。
2026年度以降、1都3県の栄養士養成学科を設置する短大は9校となる(2025年2月28日時点)。カッコ内の人数は入学定員。
・国際学院埼玉短期大学 健康栄養学科食物栄養専攻(80名:埼玉県さいたま市)
・武蔵丘短期大学 健康生活学科健康栄養専攻(80名:埼玉県比企郡)
・昭和学院短期大学 ヘルスケア栄養学科(80名:千葉県市川市)
・愛国学園短期大学 家政科食物栄養専攻(50名:東京都江戸川区)
・大妻女子大学短期大学部 家政科 食と栄養コース(55名:東京都千代田区)
※2025年4月 食物栄養専攻より改組
・東京家政大学短期大学部 栄養科(80名:東京都板橋区)
・新渡戸文化短期大学 フードデザイン学科栄養士コース(50名:東京都中野区)
※2025年4月 食物栄養学科より改組
・日本栄養大学短期大学部 食物栄養学科(120名:東京都豊島区)
※現校名:女子栄養大学短期大学部 2026年4月校名変更・共学化予定
・小田原短期大学 食物栄養学科(80名:神奈川県小田原市)