2019年9月12日、イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」が2020年の「THE世界大学ランキング」を発表した。日本の大学は前回より7校増え110校がランクインするも、「国際性」のスコアの低さが響きトップ100には東京大学が同率36位(前回42位)、京都大学65位(前回同じ)の2校のみとなっている。1位は4年連続でオックスフォード大学だった。

THE世界大学ランキングは前回同様、教育・研究・被引用論文(各30%)、国際性(7.5%)、産業界からの収入(2.5%)の5分野13指標で評価されている。

ランクインした日本の大学は、国立57校、公立11校、私立42校。
国立大学では、東北大学、東京工業大学、名古屋大学、北海道大学、九州大学は順位を維持した。
公立大学は、横浜市立大学が501~600位(前回601~800位)、会津大学と首都大学東京が601~800位(前回同様)と続く。
私立大学最上位には、被引用論文のスコアが高く、産業医科大学が 351~400位で初めてランクインした。次に藤田保健衛生大学から校名変更した藤田医科大学と帝京大学が401-500位、慶應義塾大学と早稲田大学が601~800位で、いずれも前回と変わらなかった。

 初めてランクインしたのは、産業医科大学に続き、久留米大学(601~800位)、京都府立医科大学(801~1000位)、聖マリアンナ医科大学(801~1000位)、三重大学(1001+)、大阪医科大学(1001+)、滋賀医科大学(1001+)といずれも医学部を擁する大学が続く。

 アジア勢のベスト3は清華大学(23位)、北京大学(35位)、シンガポール国立大学(25位)。シンガポールは南洋理工大学(同率48位)と2校がトップ50入りしている。また、台湾の国立台湾大学は被引用論文と研究のスコア向上に注力し、ランクを50上げて同率120位となっている。

参考:【THE世界大学ランキング日本版】THE世界大学ランキング2020-東大は6ランクアップの36位、京大は65位を維持

大学ジャーナルオンライン編集部

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