大阪大学微生物病研究所と一般財団法人阪大微生物病研究会(以下、BIKEN財団)、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(以下、医薬健栄研、本部:大阪府茨木市、理事長:米田悦啓)は、新型コロナウイルス感染症のワクチンおよび検査技術の開発に着手した。

大阪大学では、ウイルスの遺伝子操作技術およびウイルス様粒子のタンパク質合成技術における高度な実験ノウハウを有しており、オーダーメイドの抗原が作製可能。この2つのアプローチによる研究開発により、ワクチンの早期実用をを実現したい考え。
また、ウイルス感染者では、自身の免疫系によりウイルスに対する中和抗体が誘導されることから、感染者血液より中和抗体を単離し、この抗体に結合する抗原解析を実施することで、より有効性の高いワクチンの開発を目指す。

微生物病研究所、BIKEN財団、医薬健栄研がそれぞれ有するワクチン開発・実用化にむけた研究資源・ノウハウを活用、すみやかな臨床試験開始を目指す方針だ。
さらに、この連携体制を発展させ、今後新たな感染症の予防や発生時の制御などに向けた研究開発を行うプラットフォームとして整備していく。

参考:大阪大学微生物病研究所「新型コロナウイルス感染症ワクチンと検査技術の開発に着手」

大阪大学

一人ひとりの「真価」を、阪大の「進化」に。地域に生き世界に伸びる大学へ

大阪大学は、11学部23学科を有する研究型総合大学。1931年の創設以来、「地域に生き世界に伸びる」をモットーに、高度な教育研究力、教職員の和の力、そして伝統の重みと大阪という地の利が織りなす卓越した「基盤」と「力」を有しています。これらの優れた潜在力を活かし[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。