慶應義塾大学は、2016年4月から英語(またはその他の外国語)による授業を一定単位取得した学生に対して、修了証を与えるプログラム「GIC」(Global Interdisciplinary Courses)を開始することを発表しました。「GIC」は、慶應義塾大学の全ての学部学生が受講可能です。

 2014 年 11 月にスーパーグローバル大学創成事業の一環として設立された組織「GICセンター」は、政治・経済から医療・環境・自然科学等の様々な分野で生じる重要課題を複合的な知識と方法論を駆使して解決し、同時に日本の歴史や文化、さらには先端科学技術の成果を積極的に世界へ発信できる国際的かつ学際的な人材の育成を目指しています。「GIC」 はこれを英語などの外国語で実現したいという意欲ある学生に効果的な学習機会を提供するプログラムです。

 GIC科目には、日吉キャンパスと湘南藤沢キャンパス(SFC)で開講される基礎的な科目「コア科目」と、各学部の専門課程や国際センターで開講される専門的な科目「リサーチ科目」があります。2016年度は両者をあわせて約300の授業を開講する予定で、そのうち約 80 科目がGIC センター独自の新設科目となります。一部の授業は日吉キャンパスと湘南藤沢キャンパスを遠隔装置で繋ぎ、移動なしで履修が可能になります。修了証は、卒業時までにコア科目とリサーチ科目の取得合計が40単位以上となった学生に授与されます。将来的には授業を撮影・編集し、インターネットを通して全学部生や一貫教育校(高等学校)の生徒に供することも考えているということです。

慶應義塾大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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