2016年4月28日、第3回諏訪東京理科大学公立化等検討協議会が諏訪市で開催され、諏訪東京理科大学をはじめ、諏訪地方6市町村長と長野県は、大学を公立化することで合意した。

 諏訪東京理科大学は、長野県茅野市にある私立大学で、東京理科大学の姉妹校。定員割れで赤字経営が続き、大学を存続させるため、公立化することが協議されてきた。2016年4月13日に開催された有識者会議では、「諏訪地域の活性化のためには公立化するのが良い」との意見が集約され、2016年4月28日に、諏訪東京理科大学、諏訪地方6市町村長と長野県は、大学を公立化することで意見が一致した。

 公立化によって、見込まれる地方交付税交付金により収支を改善させ、また、ブランド力を向上させることで、大学を存続させていく考え。市町村長からは、諏訪東京理科大のさらなる経営努力、公立化後も学校法人「東京理科大学」との連携を続けたりするよう求める声も出た。今後は、2018年4月の公立化を目標に、運営体制や学部構成などを検討し、各市町村議会の同意を得て、国や長野県への手続きを進めていく予定。

大学ジャーナルオンライン編集部

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