東北芸術工科大学 映像学科(山形県山形市)の2年生が、山形県内の戦争体験者に1人ずつインタビューしたドキュメンタリー映画「子どものころ戦争があった-大学生が聴く戦争体験」(1時間48分)を製作。2015年7月28日、当大学のデザイン工学実習棟B 1階サクラダシネマで完成披露上映会を開催しました。テーマは「戦時中の楽しかった思い出と生きがい」を設定。太平洋戦争を経験した山形県出身者61名に対して学生自らがインタビューし、ドキュメンタリー映画に仕上げました。
多くの学生にとって、戦争の話を直接聞くこと自体が初めての経験。なかには、「戦争という暗い話をどこまで聞いていいのか、相手を傷つけてしまわないか、迷った」と語る学生や、「生の声を聞くことで、戦争は他人事ではなく自分に関わる問題だと考えるようになった」という学生も。また、今回指導にあたった前田准教授は「日常の思い出の合間から、戦争という非日常が見える」と語りました。
今回の完成上映会は、出演した体験者を招いて行われましたが、2015年10月に山形市で開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で一般公開される予定です。
出典:【東北芸術工科大学映像学科】ドキュメンタリー映画「子どもの頃 戦争があった~大学生が聴く戦争体験~」完成披露上映会開催