拓殖大学では、留学生の日本での就労を支援する「拓殖大学留学生就業支援プログラム」を開始した。
現在、約1,000名の留学生が在籍する拓殖大学。留学生の中には、卒業後も日本での就業を希望しているにもかかわらず、日本独特の新卒採用環境に適応できず帰国しなければならなかったり、適切なアルバイト情報が少ないため、劣悪な就業環境に身を置いてしまったりと就労にまつわる悩みを抱えた留学生が多いという。
このような状況を改善すべく、拓殖大学では、留学生向けにアルバイト就業からインターンシップ、 就職活動までを視野に入れ、それぞれ「日本語を学ぶ」「日本文化を学ぶ」「日本企業を理解する」など就業力を段階的に向上させる「拓殖大学留学生就業支援プログラム」を開始。留学生の日本文化習熟度に対応したきめ細かなプログラムを用意することで、日本での就職を意識した大学のキャリア教育プログラムを目指す。
プログラム推進にあたっては、拓殖大学のアルバイト・学生用住居紹介などで協力関係にあるナジック学生情報センターグループと連携し、アルバイトやインターンシップの就業先企業の開拓および受け入れプログラムの開発、学生マッチング、さらに、就業中の学生の立場にたった就業環境整備や労務管理を含む細やかなサポート体制を構築していく。
まず、第一弾として、2016年6月22日・23日に、留学生向けのアルバイト説明会を実施。ナジックが法令遵守に基づいたルールやマナーについて説明し、個別面接を通じた日本語レベルやスキルチェック、アルバイトなどの紹介を行った。
今後は、将来の日本企業への就職をサポートするため、授業と企業実習を合わせたコーオプ教育の導入も視野に入れた有給インターンシッププログラムも推進していく予定だという。