滋賀大学は、2017年度から国内初のデータサイエンス学部を発足させるのに先立ち、データサイエンスに関する先端的教育研究活動を推進する、データサイエンス教育研究センターの開設式典を開いた。
同校で開かれた開設式典には、大学、文部科学省関係者ら約60人が出席。位田隆一学長のあいさつに続き、記念セミナーとして竹村彰通データサイエンス教育研究センター長が「日本のデータサイエンス分野のトップブランド-滋賀大学の戦略」と題して講演、データサイエンスの意義やデータサイエンス学部の今後の展開を説明した。続いて位田学長、池永肇恵滋賀県副知事、小出英樹彦根商工会議所会頭らがテープカットしてセンターの開設を祝った。
滋賀大学データサイエンス学部は2017年4月に開設を予定している。定員は100人。蓄積されたビッグデータを加工、整理し、それを解析してデータに含まれるヒントを見える化、社会問題の解決につなげる学問とデータサイエンスを位置づけている。
学生は統計学や人工知能、機械学習、画像情報処理などを学び、1年生から官公庁や企業、研究機関と連携した実習で現場の発想や課題解決方法を学ぶ。3~4年生では実社会のフィールドでデータを使った課題解決に挑戦する。
養成するのは文理両面の知識を備えたデータサイエンティストで、社会調査士、情報処理技術者などの資格を取得することもできる。