畿央大学健康科学部理学療法学科では、2021年3月の卒業生61名全員が、2月に実施された第56回理学療法士国家試験に合格した。6年連続の全員合格は関西の大学で唯一となる。
畿央大学が関西の私立大学で初めて理学療法学科を開設したのは2003年4月。現在までに900名をこえる卒業生が病院で活躍し、他大学で教員になった卒業生もいる。学内には、大学院健康科学研究科や神経機能回復の促進を目的にした新しいジャンルのリハビリテーション「ニューロリハビリテーション」の研究センターを設置するなど、教員の研究活動も活発に行われている。
コロナ禍で例年同様の環境を保つことが難しかった2021年の理学療法士国家試験は、全国の平均(新卒)合格率が86.4%と2020年よりも7ポイント下がる厳しい結果となった。そのような状況下でありながら畿央大学は2016年から6年連続となる「理学療法士の全員合格」を達成。この実績は関西の大学では唯一であり、さらに受験者50名以上の養成校の中をみても畿央大学のみという快挙を成し遂げた。
理学療法学科の庄本康治学科長は『試験の難易度や合格率は年により変動しますが、本学の学生は今年もいつも通りのがんばりで、6年連続全員合格となりました。どのような問題にも対応するためには、試験対策を超える知識が必要です。ましてや今年はコロナ禍の受験となりましたが、動揺することなくやるべきことをしっかりとやり切った結果だと思います。来年にむけても畿央大学生の誇りを持って、一層の努力を期待したいと思います』とコロナ禍でも目標を達成した卒業生たちに期待を寄せた。