一般社団法人世界ゆるスポーツ協会は、新プロジェクト「ご当地ゆるスポ」 を始動。キャラクターやお菓子などご当地ブームが広まるなか、スポーツの力でも地元を盛り上げ、地域の魅力を発信していくことが狙いだ。
世界ゆるスポーツ協会は「スポーツ弱者を、世界からなくす。」をコンセプトに2015年4月10日に発足。運動が苦手な人や高齢者、障害のある人でも楽しめる新しいスポーツジャンルの創出をめざし、目隠しをしてゾンビになりきって行う「ゾンビサッカー」や、ハンドソープを手に塗ってプレーする「ハンドソープボール」など2016年8月現在で20種目を開発している。運営にあたってはプロデューサー、ディレクターを中心に、スポーツアンバサダーおよび多くのスポーツクリエーターを外部より招き幅広く活動を行っている。2020年の東京オリンピック開催を控え、今注目されているスポーツジャンルでもある。
これまで「ゆるスポヘルスケア」「おやこゆるスポーツ」「ゆるスポ技術部」「ゆるすぽYOUTH」と4つのプロジェクトを進めてきた同協会は、今回新たに「ご当地ゆるスポ」をスタートさせる。コンセプトは「日本のスポーツを地方からおもしろく」。その土地で受け継がれてきた言葉や文化の魅力を掘り起こし、ご当地ならではのスポーツをみんなで作り上げていく試みだ。
現在公開されているのは、雪合戦に阿波踊りを取り入れた「OUR合戦」(徳島大学と徳島新聞社が考案)など3種目。広島の中国新聞社とのコラボで生まれた「スポーツかるた」は、取った札に書いてあるお題にチャレンジする。愛媛の聖カタリナ大学と愛媛新聞社の共同開発で生まれた「真珠サッカー」は、真珠に見立てたバランスボールを蹴って貝を模したゴールに入れるというもの。いずれも地域のだれもが楽しく体を動かすことができ、町おこしとして地元の盛り上がりをサポートする可能性を秘めるものだ。
「ご当地ゆるスポ」によって地方のもつ伝統的な魅力が地域の枠を超えて発信され、あわせてスポーツのもつ可能性がさらに広がることも期待される。