文部科学省は、全国の大学、大学院、短期大学、高等専門学校を対象に、各年度の1年間に中途退学・休学した学生について調査しており、2025年8月22日、2024年度(令和6年度)の調査結果が発表された。

 学生数に占める中途退学者の割合の推移は、1.95%(2021年度)→2.09%(2022年度)→2.17%(2023年度)→2.10%(2024年度)となっており、上昇傾向にあったが、2024年度については0.07ポイント減少している。

 校種別内訳をみると、大学・短期大学は1.79%(2021年度)→1.94%(2022年度)→2.10%(2023年度)→2.05%(2024年度)、大学院は3.56%(2021年度)→3.55%(2022年度)→2.85%(2023年度)→2.67%(2024年度)、高等専門学校は2.03%(2021年度)→2.16%(2022年度)→2.09%(2023年度)→2.08%(2024年度)となっており、大学・短期大学は2023年度より中退の割合が高くなり、逆に大学院は2023年度より低くなっているのが分かる。
 
 中途退学の理由(単一回答)の割合を見てみると、トップ3は「転学・進路変更等」「学生生活不適応・就学意欲低下」「就職・起業等」となる。これ以外には、「経済的困窮」「学力不振」「精神疾患」などが続く。

 退学理由別の割合の推移を見てみると、「転学・進路変更等」では17.0%(2021年度)→17.8%(2022年度)→22.0%(2023年度)→22.3%(2024年度)と、2023年度で上昇した割合が2024年度でもほぼ同じ数値になっているのが分かる。また、「学生生活不適応・就学意欲低下」では16.0%(2021年度)→16.8%(2022年度)→16.5%(2023年度)→16.3%(2024年度)と変化は少ないが、「就職・起業等」では14.2%(2021年度)→14.2%(2022年度)→14.4%(2023年度)→14.8%(2024年度)と若干の上昇傾向が見られる。

 一方、学生数に占める休学者の割合の推移は、2.17%(2021年度)→2.24%(2022年度)→2.95%(2023年度)→2.95%(2024年度)となっており、2023年度に大きく上昇しているが、2024年度については変化なし。

 校種別内訳をみると、大学・短期大学は1.88%(2021年度)→2.03%(2022年度)→2.68%(2023年度)→2.69%(2024年度)、大学院は5.44%(2021年度)→4.67%(2022年度)→5.98%(2023年度)→5.86%(2024年度)、高等専門学校は0.93%(2021年度)→1.02%(2022年度)→1.50%(2023年度)→1.53%(2024年度)となっており、すべての校種で2023年度より休学の割合が高くなっている。

 休学の理由(単一回答)の割合を見てみると、トップ3は「海外留学」「精神疾患」「経済的困窮」となる。これ以外には、「転学・進路変更等」「病気・けが・行方不明」「就職・起業等」などが続く。

 休学理由別の割合の推移を見てみると、「海外留学」では6.1%(2021年度)→11.9%(2022年度)→13.7%(2023年度)→13.8%(2024年度)と、コロナ明けで上昇した割合が2024年度でもほぼ同じ数値になっているのが分かる。また、「精神疾患」では10.8%(2021年度)→13.1%(2022年度)→12.6%(2023年度)→13.0%(2024年度)と変化は少なく、「経済的困窮」では13.9%(2021年度)→11.7%(2022年度)→11.9%(2023年度)→11.7%(2024年度)と修学支援新制度が充実してきているが、あまり変化は見られない。

 なお、調査において博士課程については、博士後期課程、医歯学、薬学、獣医学関係の4年一貫制課程の学生を含む。高等専門学校については、1年~3年生の学生を含む。また、いずれの学校種においても、留学生及び別科・専攻科を含み、通信制課程の在籍者を含まない。中退退学者には博士課程満期退学者を含まない。「学生数に占める中退者数・休学者数の割合」については、各年度4月1日時点の学生数に対する割合を算出した。

参考:【文部科学省】
令和4年度 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果(PDF)
令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について(PDF)
令和6年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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